私の名前は美希、29歳。夫の陸とは、同じ職場で出会い、最初は厳しい先輩だと思っていたが、次第にその真摯な姿勢に魅了され、私から告白をして交際が始まった。数年後、私たちは結婚をし、順調な新婚生活が始まった。しかし、結婚してから早々に悩まされることになったのが、嫁姑問題だった。
義実家は、義父、義母、義姉の由衣ちゃんが住んでおり、夫は結婚前まで実家で暮らしていたため、家事にはまったくと言っていいほど手を出していなかった。義母は非常に過保護で、夫や義姉が何かをしようとすると、「座ってなさい、お母さんがやるから」と仕事を奪っていた。結婚後、私が家事を教え、少しずつ家事をこなせるようになった夫だが、どうしても義母との関係がぎこちない。
その最中、夫がある日、手作りカレーを作り、義実家に持っていったが、その時義母は機嫌が悪く、夫が帰るときにはかなり不機嫌だった。
その理由は、手作りのカレーを私が作ったことに対して不快感を示し、さらに私が夫にカレーを作らせたことに腹を立てていたのだ。義母は私の名前を「あなた」「あの子」などと呼び、私には冷たかった。
結婚後も義母からの冷たい態度は続き、特に私が妊娠したとき、義母はさらにひどい言葉を投げかけてきた。義母は私の体をじっと見つめ、子どもが本当に夫の子なのか疑っているようなことを言い始めた。その言葉に私は驚き、心の中で深く傷ついたが、その場で耐えることしかできなかった。
そして、正月に義実家に帰省したときのことだった。義母は私の分の食事を用意しないと宣言し、「あなたは家族じゃないから」と冷たく言い放った。私がどうしても食事を食べなければならないなら、部屋を移動して一人で食べるつもりだった。それに気づいた義父が義母に対して激怒したのだ。
私が別の部屋に移動し、ひとりで食事をしていると、義父が入ってきて、私の姿を見て驚いた。
「お前の分も準備していないのか?」義父は義母に対して怒りを爆発させた。その後、義母は完全に黙り込み、食事の準備をすることになった。義父は私の行動に対して、素直に謝ってきて、義母の冷徹な態度に対して不満を抱いていることを告げた。
義母は、自分が間違っていたことを認めることができず、結局、私と義父の間で空気が少しだけ和んだが、それでも義母が変わることはなかった。
その日から、私は義実家には二度と足を運ばないと心に誓った。
その後、義母からは何度か謝罪のメッセージが届いたが、私にはそれを受け入れる気持ちが湧かなかった。夫は「義母は深く反省している」と言っていたが、私は一度決めたことを変えることはなかった。
数ヶ月後、義母は突然、近所のスーパーで働き始めたという。彼女が働くようになったことに、私は少し驚いたが、同時に少しだけ安心感を覚えた。義母が少しでも社会と接することで、自分の過去の過ちを振り返り、改めて私を受け入れてくれるかもしれないと思ったからだ。
それから数年が経ち、私たちは新しい生活を築いていた。私たちには元気な女の子が生まれ、夫と私は育児に忙しい日々を送っていた。義母との関係は依然としてぎこちなく、彼女からの連絡は無視し続けていたが、私は夫と子どもを最優先に考え、幸せな生活を送っていた。
ある日、夫が義母からの謝罪メッセージを見せてきた。義母は深く反省し、もう一度私たち家族に会いたいと言ってきた。しかし、私はそれを受け入れることはなかった。義母が本当に変わることを信じるには、時間が必要だと感じていたからだ。
「もう一度だけ、会ってみるか?」と夫が言ったとき、私は少し迷ったが、「いいえ、今はまだその時ではない」と答えた。私の心には、まだ義母に対する怒りと悲しみが残っていた。
結局、私は義母と再び会うことはなく、夫も私の意見を尊重して、義実家との関係は徐々に遠ざけることにした。私たちは幸せに過ごしている。そして、義母との関係はもう戻ることはないが、それでも私は自分の家族を大切にし、これからもずっと守り続けていこうと心に誓っている。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=lsKHCIPvl3s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]