私の名前はゆかり。専業主婦で30歳、夫の太地と結婚してから4年が経ち、息子の秋と一緒に平穏無事な毎日を送っていた。友人の紹介で知り合った夫とは、日々小さな幸せを重ねているが、家計に関しては少し悩んでいるところがあった。
最近、食費が驚くほど増えてきたことに気づいた。普段の買い物も無駄なものを避け、必要な物だけを購入するようにしていたはずなのに、支出が止まらない。最初は何か気づかないうちに無駄遣いしているのかと思ったが、ある日、原因が判明した。
それは義姉、美咲のせいだった。彼女は我が家から歩いて10分ほどのところに住んでいて、独り身で一人暮らしをしている。しかし、最近になって毎日のように私たちの家に食事を食べに来るようになった。最初は、家族だから、といった感じで、やんわりと受け入れていたが、その頻度が次第に増えていった。
そして、美咲が食事を食べに来るだけでなく、どんどん私たちの家に居座るようになっていった。私が息子の世話で忙しい時には、いつの間にか部屋に入り込んで、食事を準備しろとばかりにあれこれ指示をしてくるようになった。それも、ただ食事をするだけではなく、なぜか昼食を食べた後に「ちょっと休憩させて」なんて言いながら、そのまま居座り、夕食もそのまま食べて帰ることが増えていた。
その状況が続くうちに、私の食費は爆発的に増えていき、家計の圧迫感がひしひしと感じられるようになった。何もかもが値上がりしている今、食費だけでも抑えたいのに、この義姉の厚かましさには心底疲れ果てていた。
そんな中、私は思い切ってパートに出る決意を固め、夫にそのことを伝えると、驚いた様子で「どうしたんだ?」と聞かれた。私はため息をつきながら、「実は、美咲さんが毎日家にごはんを食べに来て、食費がすごく増えてるの」と打ち明けた。
その話を聞いた夫は、もちろん「そんなことは許さない」と言ったが、美咲が我が家で食事をしている間、私たちの家計が厳しくなっているという事実を一番感じているのは私だった。
その日の晩、義母に連絡を入れることにした。義母は私たちの家から車で15分ほどの距離に住んでおり、いつも心優しい言葉をかけてくれる人だ。
私はお茶でもしながら、最近の困りごとを話してみようと思った。
電話をかけると、義母はいつも通り優しく「何か困ったことでもあるの?」と聞いてくれた。「実は、美咲さんが毎日食事を食べに来るようになって、家計が厳しくなってきているんです」と、私は遠回しに説明した。すると義母は少し考えた後、「じゃあ、明日見に行くわ。どうせあなたたちが困ってるなら、私もできるだけ助けるわよ」と言ってくれた。
翌日、義母は私たちの家に来て、さっそく美咲のことを話し始めた。義母は私の言う通り、美咲の態度を見て明らかに不満そうな顔をしていた。「あの子、あまりにも無遠慮ね。ちょっと甘やかしすぎたかしら」と義母は言った。やっと義母が美咲に対して態度を改める気持ちを見せたことに、私は安堵した。
その後、義母は美咲に対して直接言うことを決意した。
義母は、家計のことや美咲の食費がどれだけ家に負担をかけているかをきちんと伝え、「自分の家で自分の食事を作りなさい」と言い放った。それを聞いた美咲は、しばらく黙っていたが、やがて泣きながら謝罪した。自分の行動がどれだけ無神経であったかをようやく理解したらしい。
その日から、美咲は食事を我が家に食べに来ることはなくなり、私たちの家計も少しずつ安定していった。義母の強い言葉が効いたおかげで、美咲もようやく自立することを決意したようだ。
その後、美咲はパートを始め、自分で食費を稼ぎながら、少しずつ家計を管理するようになった。そして私も、パートを始めることで収入が増え、家庭内の負担も軽くなった。家庭の平穏が戻り、義母と美咲との関係も少しずつ修復された。
この一件を通じて、私は「自分の家計を守るためには、遠慮せずに意見を言うべきだ」ということを学んだ。そして、どんなに親しい関係でも、お金の問題を放置してはいけないということを改めて実感した。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FfTHW1qpjhQ,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]