息子の新築祝いに招かれた日のことは、今でも鮮明に記憶に残っています。息子が家を建てたと聞いた時、夫と私は心から喜び、ささやかながらも援助をしようと決めました。息子とその妻、真美さんが家を新築したというので、私たちもお祝いに行くことにしたのです。

私たちは、息子が結婚してからというもの、できる限りのサポートをしてきました。真美さんとも良好な関係を築いており、家族のように接してきたつもりでした。私たちも、息子が選んだ嫁を大事にし、家族として支え合ってきたつもりでした。息子が家を建てることを決めたときも、もちろん私たちは援助を決めました。

それでも、実際に新築祝いに招かれた日のことは、私にとって衝撃的な出来事となりました。

息子から「新築祝いに来てください」と招待されたので、夫と一緒に家に向かいました。

家に到着すると、すでに立派な門構えがあり、庭も整備されていて、とても素晴らしい家でした。インテリアも洗練されており、息子夫婦が力を入れて作った家だということが一目で分かりました。期待に胸を膨らませて玄関を押すと、真美さんが迎えに来てくれました。

しかし、その瞬間から何かが違いました。真美さんの顔には、以前見たことがないような冷たい表情が浮かび、私たちを迎え入れる気配は全くありませんでした。どこか遠慮がちな笑みを浮かべていたものの、どこか嫌な感じがしました。

「うわ、何しに来たんですか？」と真美さんは私たちを見下ろすように言ったのです。驚きとともに言葉が出ませんでした。息子が招待してくれたので来たのに、こんな扱いを受けるなんて、思ってもみませんでした。

私が「呼ばれたから来たんですよ」と答えると、真美さんは鼻を鳴らして言いました。

「そうですね、どうしても入りたいって言うなら、入場料として三万円払ってくださいね。」

私はその言葉に絶句しました。家に入るためにお金を払え？何を言っているのか、理解できませんでした。真美さんはにやにやと笑いながら続けました。「だって、ジジババは他人だから。家に入りたいならお金払ってよ。

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