俺の名前は西野成行き。25歳の若さで一つの会社でプロセス開発を担当している。普段は生産ラインの効率化を進め、コスト削減を図りながら、製造のスピードを上げる仕事に没頭していた。だが、この会社にとって俺の存在は、単なる社員の一人に過ぎないと思っていた。しかし、実は俺、ある重要な特許を持っているのだ。その特許は工場の生産方法に関するもので、業界でも唯一無二のものだった。
ある日、会社に新しい部長が外部から来ると聞いた。噂では、彼は高学歴で大企業での経験が豊富だという。部長の名前は東野幸田、39歳。南田専務から引き抜かれたとのことだが、その人物が俺にとって何か大きな問題を引き起こすことになった。
最初は俺が上層部と仲が悪いことを知っているだけで、特に意識することもなかった。だが、東部長が会社に来てから、事態は急変した。
彼は俺に対して嫌がらせを繰り返し、僕が発言すると必ず理不尽に却下され、業務連絡すら送られないことが多かった。正直、業務に支障が出るほどだった。
ある日、新しい生産方法を思いつき、それを会社に導入しようと試みた。製品のコストを下げ、利益を上げる可能性があった。しかし、この新しい方法の導入を上司に提案すると、最初は渋い顔をされた。失敗すれば責任を取らされることになるし、ましてや俺の立場を考えれば、そんなリスクを取るのは賢明ではないと言われた。
しかし、俺はその方法に自信があったし、現場の意見も取り入れて、現実的に成功する可能性が高いことを説明した。そして、上層部に承認を得ることに成功した。半年間の準備期間を経て、新しい方法を工場に導入し、全工場で生産ラインの改良が完了した。その結果、会社の業績は大幅に改善し、利益を上げることに成功した。
だが、俺が成功したその後、思わぬ問題が起きた。会議室に呼ばれたとき、南田専務から「西野君、君には失望した」と言われ、急に顧客情報流出の疑いをかけられた。あり得ない話だ。俺は工場で生産方法を改良していたため、顧客情報に接する機会すらなかったし、俺が情報を漏らす理由が全くない。
だが、東部長が言い放った言葉が信じられないほどだった。
「お前みたいな中卒はクビだ、金と時間の無駄」と。それから、東部長は俺の会社用携帯を初期化し、証拠も何もないまま解雇された。
その瞬間、俺は確信した。この会社は終わったな、と。だが、ただでは終わらない。俺は弁護士に連絡を取り、証拠を集めるために隠しカメラとボイスレコーダーを仕込んでいた。録音された証拠を元に、俺は東部長と上層部に対して訴訟を起こす決意を固めた。
裁判の結果、俺の特許は今でも俺のものとして認められ、会社はその特許使用料として毎月100億円を支払うことになった。その後、会社は再雇用を申し出てきたが、俺はその条件を受け入れなかった。退職金や慰謝料、さらには過去に支払われなかった特許料もすべて支払うように要求した。
最終的に、俺は転職先を見つけ、別の大企業から新たに雇われた。
その企業は俺の特許を使用したいと申し出てきたが、最初から条件をしっかりと相談してくれたため、満足のいく条件で契約を結んだ。
以前の会社は、その後、製法特許の使用ができなくなり、納期遅延や高コストで契約を失い、最終的に倒産した。俺が特許を使えなくしたことで、会社は事実上機能しなくなったのだ。そして、その後、以前の同僚たちから転職先のコネを頼まれたが、全て無視した。あんな無能たちに頼ることはできない。
その後、俺は大学に通いながら、新たな製法の開発に取り組むことに決めた。大学では今まで知らなかった知識を学びながら、さらに進化した製法を研究していく日々が続いている。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=liK_6uG8TuU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]